福岡ポエイチ レポート

2014年6月8日(土)に第3回福岡ポエイチに参加しました。
ゆうやから、レポートを報告させて頂きます。

 

去年と比べて…

第2回から参加させて貰っている九州で唯一の文芸同人誌即売会ですが、去年に比べより一層知名度が上がり、盛況だったように思います。(去年は前通路が離合できない程込み合うなんてことはなかったのに)
参加サークルは、(土曜日を確認していないので何とも言えませんが)去年に比べて女性が多く、短歌系サークルが多かったように思います。ただし、男性や社会人は翌日月曜日に備えて参加を土曜日にしたり、飲み会に参加しなかった恐れもあるのでこの限りではありません。

 

さきがけ文学会の売り上げ

新刊「さきがけ第3号」が(持ってきていた分)完売致しました!
次いで多かったのが個人誌「カフェ・シュトラーゼ」でした。
(蘖が殆ど捌けなかったのは、配置のせいかのか…?去年は均等に売れていたのに…)

売上部数は26部で、売上金は8,100円になります。これらのお金は特別会費として入金しました。

開催当初、(カフェ・シュトラーゼを見て)さきがけ文学会を篠崎蓮の個人サークルだと勘違いされる方が多かったので、途中から配置変更してさきがけ第3号をど真ん中に置きました。
「総合文芸」という考え方はなかなか一般的でないようなので、チラシにしても何にしても「総合文芸」であることは、前に出して伝えた方が良いと思います(=ω=;) 納得できないけど。

 

チラシの委託

なんと!短歌作家りょうさんが、北九州にあるりょうさんのお店にさきがけ文学会のチラシを置いて下さるそうです。ばし子ちゃんが作ったチラシがあったので、10枚ほどお願いいたしました。何となく作ったチラシが思わぬ方向に大活躍!そういう意味でもチラシの重要性を考えさせられる日でした。

 

ゆうやが購入した本

金欠もあってあまり買えなかったのですが、気になった本などを一部紹介します。

女流文芸サークル【鉄塔】 『離島』

日本大学芸術学部文芸学科出身の方々で構成された文芸サークルです。
短歌、詩、小説、エッセイ、対談など。内容はさきがけ同様、バリエーションに富んでいます。
基本的には東京を中心に活動しているのですが、ボス的存在であった天野蒼さんが結婚の為福岡に引っ越して来られた為、福岡ポエイチでは天野蒼さんが個人で販売していました。知り合いも居なくて寂しいと言っていたので、今後少しずつ交流が持てたらなと思うサークルです。

価格未定の短歌サークル 「高橋とエロ本」

Twitter「@kakakumitei」にて活動している歌人さんです。とにかくインパクトが凄い。
「高橋とエロ本」は歌集なのですが、全ての短歌に「高橋」が出てくる謎の本でした。
驚くべきなのは、筆者が女性であること。そして彼女が「未来短歌会」の笹公人欄所属の歌人という、結構硬派な歌人である事です。こういう短歌を野放しにしているなんて、現代短歌はどうなっているんだ・・・。

総合表現集団かべちょろ 「さかしま」

『ゆとり世代の総合表現マガジン』なんだそうです。大層ロックな雑誌で、とにかく熱いです。
内容はともかく、雑誌という装丁においては完成度の高いサークルです。ただ、敢えて辛口な評価をすると、どこまでも社会の矛盾や自分たちの矛盾を追及するだけで、読後に「だから?」と言いたくなるような、何とも消化不良の本でした。だからこそ「ゆとり」と自称しているのかもしれませんが、答えを探して模索するだけで、答えを見つけ出せない様は「モラトリアム雑誌」と表現した方が適切かもしれません。読むと不安定になるので、現在放置しています。

その他… 

九州大学短歌会「九大短歌 創刊号」…恐らく参加者の中でも最年少と思われる、若干20歳の女性2名が売り子をしていました。何でも、入会した途端に先輩方が卒業してしまい、今は2年生の2人しか居ないんだとか。短歌会にも頻繁に参加し、短歌に対して情熱的なので、今後の活動に期待しています。

ささめき文庫「ふるるはつらき」…さきがけとささめきは似ているね。表紙が女の子のイラストなので一瞬ためらってしまいましたが、中身は一切挿絵ゼロという、意外と硬派な小説本でした。3名の女性で活動させており、主な活動場所はComicCityなんだとか。なんと活字研究会どかんとお知り合いでした。

 

感想と報告

 

<1>短歌作家さんに質問攻め

前述の通り、今回は歌人の多いイベントとなりました。
前々よりさきがけの短歌コーナーの歯切れの悪さが気になっていた私は、ここぞとばかりに集まっていた歌人さんに「短歌って何ですか?(詩や俳句と何が違うのですか)」と聞いて回りました。

福岡歌会(仮)の黒瀬珂瀾さんは「定型の詩」と回答したのですが、すぐ「いや、何千年の歴史のあるものを数年やっただけの僕に明言は出来ない」と言われ、定型を崩した短歌や狂歌・和歌などの存在に触れた後「人それぞれ違うものだ」と結論づけていました。何か申し訳ない気持ちになりました。

短歌作家りょうさんは「自分の心を四角い箱だとすると、箱の外から見た自分の心が『詩』で、箱の中から見た自分の心が『短歌』だと思う」と回答されました。

また、九大短歌会の松本さんは「欲望そのもの、萌えです」と回答されました。

三者とも明確に言い切ったのは「間違いなく俳句とは違うもの」という事です。
俳句と短歌は明確に違っても、詩と短歌の違いは明確に伝えるのは難しいといったところでしょうか。
以前、さきがけの霧谷のあ氏に「詩とは何だろう?」と尋ねた時も「自分の気持ちをただ書き連ねればただの呟き。それに韻を踏んで整えたり、客観的に見てこんな自分が居たんだよと言い換えたものが詩だ」と回答されましたが、それに通ずるものがあるのかもしれません。

 

<2>さきがけ文学会そのものに対する感想

イベント後の交流会(飲み会)にて、九大短歌会さんと、ささめき文庫さん、酔庫堂さんとお話しする機会がありました。
創設以来、ジャンルが多岐にわたっているさきがけ文学会の特色は、他サークルとの交流でいまいち溶け込めない要因となっており、頭を悩ませていたのですが、今回の飲み会では、割と前向きな感想を頂きました。

(1)ジャンル特化(たとえば詩サークル、短歌サークル)は、わざわざ「何故、詩(短歌)なのか?」と考えてそのジャンルで執筆していない。短歌とは何か、詩とは何かを考え、自分の気持ちを短歌で表すのが適切か、詩で表すのが適切かと分けられるのは、ジャンル多岐の総合文芸サークルならではの特色だと思う。

(2)一般的に文芸サークルは、リアルに集まって交流を行うが、さきがけ文学会の特別企画や桶屋を見ていると、みんなで考えを持ち寄ってワイワイしている様が、まさに部活動のように見えて読んでいて面白い。

目から鱗みたいな感想でした(゜Д゜ )
最近は、卑屈になってばかりで前向きにさきがけ文学会をとらえることが出来なくなっていたので、非常にありがたいお言葉でした。

前述の総合表現マガジン「さかしま」でも書いた事ですが、文芸という枠の中で漠然としすぎていて「だから結局何がしたいの?」と言われることが恐ろしくてたまりません。
他サークルさんは、小説や詩・短歌に特化している為、その精度は素晴らしいものです。
さきがけ文学会はジャンル多岐の為、どうしても特化サークルに比べると底の浅い文芸サークルになってしまいます。
私の中では「文芸=自分の心を活字で表現すること」であり、詩でも短歌でも俳句でも、好きなジャンルで表現できればいいと思っています。
何より自分が「文芸初心者」であったとき、いきなりジャンル選択しろと言われてもできなかったと思うので、 そもそも文芸とは何なのかを学ぶ場所って欲しいと思うのです。そういう意味では、さきがけに居続ける限り、文芸の「基本」に居るだけで、極める事はできないのかもしれません。
でもまあいつか、さきがけ出身の作家さんが大成してくれればいいなぁと思ってます。
もしくは、どのジャンルでも上手に活字を操れる作家が生まれればいいなぁとか。

そういう意味でも、今回の個人誌カフェ・シュトラーゼは、一つのさきがけ完成形と言って良いのかもしれませんね。

 

終わりに…

福岡ポエイチでは毎回「私たちのサークルはこのままでいいのか?」を考えさせられています。
方向性にしろ、作品の質にしろ。(特に今回は出産・育児を抱えても文芸活動が続けられるか、 印刷費はもっと安くならないかについて、充実した情報を得る事ができました)

そういう(お勉強会という)意味でも、さきがけ文学会から5人も参加出来た事を嬉しく思います。

また、チラシの配布や印刷費見直し、方向性の見直しなど、新しいさきがけ文学会に向けて頑張っていきたいですね。